薬用人参は体にいいのはなんとなく分かるけど、サプリになっている高麗(こうらい)人参と田七(でんしち)人参の違いってわかりますか?
ここでは、高麗人参と田七人参について調べました。
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薬用人参の主成分 サポニン(ジンセノサイド)
薬用人参の主成分はサポニン。
薬用人参のサポニンは ジンセノサイドと呼ばれ、 200以上もの種類があるようです。
毒性はありません。
種類によって効果が違い、 神経細胞保護、 副腎皮質刺激ホルモン分泌促進、 心臓機能障害改善、 抗ガン、 認知症改善、 脂肪代謝促進、 脂質過酸化抑制などなど様々。
このサポニンのはたらきを大きく分けると、 ジオール系・トリオール系・オレアノール系に分けられます。
系統別の主なはたらき
ジオール系: 中枢神経に抑制的に働き、末梢神経を拡張する作用
トリオール系:中枢神経に興奮的に作用し、血管を収縮する作用
オレアノール系: 抗炎症、解毒作用、血小板抑制作用、抗肝炎作用
ジオール系は中枢神経を落ち着かせる作用、トリオール系は逆に中枢神経を覚醒させる作用があり、お互い正反対の作用をもっています。
オレアノール系サポニンは、高麗人参には含まれていますが、 田七人参には含まれていません。
サポニン(ジンセノサイド)の代表的な作用は、脂肪の吸収を抑制する作用や、コレステロール値を下げる作用、免疫力向上作用ですが、ジンセノサイドの種類を細か~くみると、作用も多岐に渡ります。
田七人参と高麗人参が持つジンセノサイドの種類は違っているので、作用も違うことになります。
高麗人参の作用
高麗人参は、 加工法によって含まれるサポニンが大幅に違います。
最もサポニンが含まれる加工法は 高麗人参の 6年根(普通は3~4年栽培)である紅参。
紅参は、高麗人参の6年根の皮をむかずに、煮たり蒸したりすることによって水分量を14%以下にしたもの。
この6年根の紅参が高麗人参の最高級品とされていて、サポニンの種類が多く、 30種類以上になります。
ということは、30種類以上もの作用があるわけです。
違う種類でも同じ作用を持つものがあるので、作用が重なり薬効が望めるのでしょうね。
高麗人参の根はジオール系とトリオール系のバランスが良く、自律神経のバランスを整えてくれます。
高麗人参の血圧に関するサイトを調べると分かると思いますが、「 血圧を上げる作用がある」というサイトと「 血圧を下げる作用がある」という、内容が真逆のサイトが混在している状況です。
私見ですが、高麗人参はジオール系とトリオール系の種類が多いために、高麗人参サプリによっては、中枢神経を刺激して血圧を上げて血流をうながす作用が強くなるのではないかと思います。
田七人参の作用
田七人参のサポニンは、高麗人参の3~7倍も多く含まれています。
サポニンの種類は、高麗人参の30種類と比べ 15種類と少ないです。
サポニン以外の成分では、 ビタミンB1、B2、鉄含有が高麗人参より多く、特に 鉄は高麗人参の2倍以上の量です。
さらに、 抗がん作用のある有機ゲルマニウムも高麗人参より多く含み、 がんの予防効果を期待することができます。
田七人参にはその他にも、フラボノイド、ステロール、有機ゲルマニウム、鉄分、アルギニン、止血成分デンシチン、血液浄化成分田七ケトンなどの重要な成分が含まれており、 高麗人参よりもサポニンの種類は少ないのですが、サポニンの量及びその他の成分では勝っているといえます。
まとめ
高麗人参と田七人参について調べました。
2つの違いは、主成分のサポニンの種類と量、その他の成分の種類と量でした。
同じ重さで比較すると、サポニンとその他の成分が多く含まれている田七人参の方が勝っているようですが、サプリで飲む場合、 1日に摂取できるサポニンの量こそ大切なのではないかという結論に至りました。
高麗人参にしろ、田七人参にしろ、サプリを購入されるときは1日に摂取できるサポニンの量をチェックして下さいね。
それと、薬用人参は栽培が非常に難しいため 大量の農薬を使っています。
できるだけ、農薬を使わない努力をして育てた人参を使っているサプリを購入して下さい。
デトックスタイプのなかでも特に選びたいのは薬用人参サプリと炭!