塩は海水を天日干ししていて、どれもほとんど同じだと思っていました。
それで、パッケージが気に入ったもの、なるべく安いものを購入していたのですが。
同じではな~い!
しかも、スーパーで売られている塩って、塩本来の成分であるミネラルが取り除かれているのが大半。
価格が安い塩の大半は、天然塩ではなくて精製塩。
パッケージの表だけを見て、海水の塩を天日干しした塩!と思い込んでいたけど、よーく見ると、天然塩ではなかった(恐らくそう思い込むようなパッケージ作りをしている)。
ずっと騙されていたのか~という感じ。
ここでは塩について調べたことを載せています。
ミネラルを含んでしかもコスパも良いお塩ってないのか~と頑張って調べて見つけたおすすめ海塩も紹介しています。
知れば知るほど奥深い塩
塩にはざっくりと分けて、 天然塩 か 食塩(精製塩)かに分かれるのです。
天然塩は、岩塩・湖塩・海塩がありますが、安さが売りのスーパーではほぼ見かけません。
そして食塩(精製塩)は、スーパーの塩コーナーの大部分を占めています。
岩塩
岩塩は、海底だった土地が地殻変動で隆起し、干上がる事で海水の塩分が結晶化したもの。
長い時間かけて海水が結晶化しているため、塩化ナトリウムの純度が高いので、塩味が強く、水に溶けにくい。
さらに、雨によってミネラルが流れたり、比重の違いでミネラル分が層に分かれて結晶化するので、海塩と比較するとミネラルが少ないそうです。
でも、世界の塩の生産量のおよそ6割を占めるのがなんとこの岩塩。
海塩の生産量が多いと思っていませんでしたか?
調べると、日本では岩塩の産出はされていないようです。
ただ、長野県大鹿村にある鹿塩(かしお)温泉と、福島県耶麻郡北塩原村大塩にある、大塩裏磐梯温泉では、温泉水から煮詰めて作った貴重な塩である、「山塩」が作られているようですね。
鹿塩温泉の山塩館の山塩は、山塩館や近くの塩の直売所に訪れた人だけが買うことができる、幻の塩なのだそうですよ !
山塩は海塩よりも辛くなく、まろやかで美味しいようです。
大塩裏磐梯温泉の会津山塩は、
塩化ナトリウム 77.76%
カルシウム 2.19%
マグネシウム 0.43%
カリウム 0.42%
となっていて、カルシウムの含有量が海の塩より1ケタ多い!
こちらはネットでも販売しています。
アマゾンレビュー評価は高いです。
岩塩のほとんどがアメリカやヨーロッパ、ヒマラヤなどから産出されているようです。
特にヒマラヤ山脈で取れるヒマラヤソルトは、流通量が多くて日本でもよく知られていますよね。
ヒマラヤ山脈は鉄分の多い土壌。
この地で結晶化した塩は鉄分の赤い色を含むために色がピンク色で、ピンク岩塩の名産地となっています。
↑のピンクソルトの100gあたりの栄養成分です。
カロリー0kcal
タンパク質0g
脂質0g
炭水化物0g
ナトリウム38177mg
カリウム181mg
カルシウム185mg
マグネシウム212mg
鉄7mg
食塩相当量97.0g
ミネラルが多く含まれているので、一般の食塩よりまろやかでほんのり甘みがあり、料理に使うと優しい味わいになるようです。
「リ・コエンザイムソルト」は、原産地チベット高原の天然焼成岩塩。
約3億8000万年もの間、マグマの高熱で焼かれ、地中で押し固められたため、沢山の抗酸化ミネラルを含んでいるようです。
(100gあたり)
ナトリウム 39.1g
カルシウム2.4mg
亜鉛0.31mg
マグネシウム0.4mg
カリウム94.9mg
イオウ0.26g
ナトリウム39.1g
鉄40.8mg
ケイ素60ppm
銅0.14mg
マンガン0.2mg
塩素60.4g
フッ素1.5mg
リン4.5mg
湖塩
塩湖も岩塩と似ていて、地殻変動によって海だった場所が陸に閉じ込められ、塩分の高い湖となって塩分が結晶化したもの。
岩塩に変化する途中の姿ですね。
塩湖でとれる湖塩は、生産量が少ないので価格は高め。
成分、味ともに、海水塩と岩塩の間くらい。
日本には塩湖はないですね。
有名な塩湖は、カスピ海、イスラエルの死海、北米のソルトレイクシティのグレートソルト湖、南米ボリビアのウユニ湖、オーストラリアのデボラ湖。
クリビーサイト(https://crypto-bee.jp/seasoning/salt/1151/)によると、
美容・癒やしに使うなら、死海の湖塩。
死海は治癒効果が高いとも言われている湖塩で、マグネシウムが豊富で、アトピーも治りやすいとのこと。
↓バスに入れて入浴します。
塩化マグネシウム 40.0%
カリウム 16.9%
ナトリウム 5.0%
塩化カルシウム 1.2%
臭素 0.4%
硫酸イオン 0.1%
カルシウム2.2%以下
ナトリウム 0.8%以下
塩化カリウム0.5%以下
料理全般、特に和食にはウユニ湖塩。
ウユニ湖塩は、アマゾン、楽天、ヤフーショップには成分表示しているものを見つけることができませんでした。
岩塩より塩気が効いている、塩湖の中では珍しいデボラ湖の塩も、料理全般、特に繊細な味を求める料理には、最適なのだそうです。
↑原材料:湖塩 栄養成分表示:100gあたり(※平均値。自然由来のもので分析値は一定していない) エネルギー 0kcal、たんぱく質 0g、脂質 0g、炭水化物 0g、ナトリウム 38g、カルシウム 170mg、マグネシウム 75mg、カリウム 25mg、塩化ナトリウム 98.75g
海塩
世界の塩の生産量のおよそ6割を占めるのが岩塩なのに、なぜ日本は海塩なのか。
それは、周りを海で囲まれているから。
海塩が一番ミネラルが多くて味もまろやかなので、日本人って恵まれている。
なのに、スーパーに並んでいる塩をみると分かりますが、にがりを分離する製法を用いた精製塩が売られているのです。
精製塩はほぼ100%が塩化ナトリウムで、ナトリウム以外のミネラルがわざわざ取り除かれているのですよ~
塩化ナトリウムのうち、ミネラルのナトリウムは約40%含まれているようなので、精製塩のミネラル分は40gはあるということですけどね。
海塩の場合、塩化ナトリウム以外のミネラル成分のほとんどは、塩の結晶の中にはなくて、海水に付着している「にがり」にあるそうなのです。
だから、「にがり」を分離する製法である、イオン交換膜や立釜製法にはミネラルはないのです。
これに対して天然塩は、 天日・平釜製法でミネラルがある。
人間の体に必要な栄養素である、ミネラルを多く含む海塩から、わざわざミネラルを取り除いた精製塩。
なぜその精製塩が市場の大部分を占めているのかと疑問に思いませんか?
天日は、塩田を作ったり、浜辺の一段高いところに海水を撒いたりして飽和食塩水を作る。
それを平釜で煮詰めたり、日射と風で水分を蒸発させて塩を作るようです。
そのため、広い土地が必要で、塩ができるまでに時間もかかるので価格が高い。
さらに、1971年から1997年4月までの間、塩近代化臨時措置法という法律によって、塩田が作れなくなったようです。
2002年4月にようやく撤廃されて、現在は塩の製造が完全自由化になっているとのことですが、この長い法律の影響もあり、精製塩が市場の大半を占めているのですね。
ところで、現在私は 伯方の塩を使っています。
これは愛媛県で製造されていますが、
原材料名 天日海塩(メキシコまたはオーストラリア)、海水(日本)
と、書かれています。
なんと、輸入した天日塩田塩を日本の海水で溶解・ろ過したものなのです。
なぜ輸入なのかがパッケージに記してあります(今まで読んでいなかった)。
上記の法律によって、輸入塩田塩を使うしかなかったこと、法律が撤廃された後も、濃い塩水を作るかん水にするには、大量のエネルギーが必要になる為、輸入した塩田塩を使うことによって安く供給でき、排出する二酸化炭素を削減できて環境にも優しいというのが理由のようです。
このような一度作られた塩を再び溶かし、何らかの手を加えてもう一度作り直される塩のことを再生加工塩というようです。
伯方の塩のように、輸入した自然海塩ににがりなどを加えて成分調整したものを「自然海塩加工」、イオン交換で作られた塩ににがりなどを加えて成分調整したものを「イオン交換塩加工」と分けられるようです。
天然塩ではないけれど、ミネラルがある程度残っている塩が再生加工塩なのですね。
私が以前よく購入していたのはコレ↓
長崎県五島灘に面した崎戸島の海から生まれた国産の塩で本にがり仕立ての長崎産あら塩。
天日塩だと思い込んでいたのですが、工程は イオン膜、立釜、混合
となっているので精製塩の工程ですね・・・
100gあたりの栄養成分表示は、
食塩相当量93.3g
マグネシウム360mg
となっています。
この塩は、精製した後、マグネシウムを添加しているので、再生加工塩の「イオン交換塩加工」に分類されるのでしょうか?
よく分からないなあ。
パッケージで天日塩と思い込んでずっと使っていました。
・・・・
マグネシウムが360mg入っていてミネラルゼロではないから、良しとしないと。
コスパ良しのおすすめの海塩
コスパ良しでミネラルも含んでいるものとなると、ほぼ再生加工塩になりますね。
塩楽工房 瀬戸内の塩 1㎏ 120円!
瀬戸内海生まれの粗塩としてありますが、安すぎなので再生加工塩でしょう。
詳しく載せてあるサイトを見つけられなかった~
1袋あたり税込458円のショップもあったのでここは安いです♡
100gあたりの栄養成分
食塩相当量 95g
ナトリウム38g
カルシウム60mg
マグネシウム73mg
カリウム90~160mg
↓塩楽工房 オーストラリア千年の塩 1㎏ 200円
アマゾンなどの大手通販では見つからなかったです。
業務スーパーに置いているそうです。
加工は大分県中津市です。
こちらのサイトに紹介してあります。
https://bussan-oita.jp/item-623-4186.html
こちらでも購入できます。
千年の塩は、オーストラリアシャークベイの海水を塩田に入れ、国内で洗浄して製造。
100gあたりの栄養成分
食塩相当量 95g
カルシウム 120mg
カリウム 45mg
マグネシウム 80mg
ナトリウム 38g
株式会社天塩 赤穂の天塩 5㎏ 1242円(アマゾン価格)
1㎏ 248円で安い!
オーストラリアのシャークベイ塩田の天日塩を原料として、兵庫県赤穂市で作ったにがりを加えた塩。
100gあたりの栄養成分
塩化ナトリウム92g
ナトリウム36g
マグネシウム550mg
カルシウム5~70mg
カリウム5~80mg
伯方塩業 伯方の塩 1㎏ 287円
メキシコまたはオーストラリアの天日海塩を日本の海水で溶解・ろ過したもの。
日本の海水ってどこなんでしょうね。パッケージには書いてないなあ、気になる。
伯方の塩も価格が安いですね。
100gあたりの栄養成分
食塩相当量 95.5g
マグネシウム 100~200mg
カルシウム 50~200mg
カリウム 10~150mg
沖縄産 青い海 海水塩 500g 519円(アマゾン価格)
沖縄・糸満沖合約2000mから取水した海水を平釜で煮詰めて造りあげた味わい深い塩。
(100g中)
ナトリウム35.6g
マグネシウム 180mg
カルシウム 400mg
カリウム 160mg
食塩相当量91.1g(推定値)
ベトナム カンホアの塩 500g 5袋 2780円(楽天価格)
500g 556円ほど。
ベトナム・カンホア産海水100%
天日塩を結晶のまま石臼で挽いたもので栄養成分に注目です!
栄養成分(100gあたり)
食塩相当量 85.82g
マグネシウム 780mg
カルシウム 620mg
カリウム 250mg
海の精 あらしお(赤ラベル) 500g 伊豆大島産 1173円(アマゾン価格)
伊豆大島の国立公園内で、黒潮が運ぶ海水だけを原料に生産し、他の塩や苦塩(ニガリ)、固結防止のための添加物などは一切加えていない国産の伝統海塩。
(100g中)
ナトリウム34g
マグネシウム 700mg
カルシウム 400mg
カリウム 240mg
土佐のあまみ屋 天日塩あまみ 500g 高知産 2241円(ヤフー価格)
土佐の海水をくみ上げて、お日さまと風の力で干した完全天日塩。
(100g中)
ナトリウム35g
マグネシウム 360mg
カルシウム 720mg
カリウム 100mg
食塩相当量:89.0g
今回調べて良かった~
スーパーに伯方の塩しか良い塩がなかったので使っていましたが、通販で大量購入すればいいですね。
ベトナムのカンホアの塩を購入することにします。
500g 556円ほどで、100gあたりの栄養成分が↓こんなに多い塩が分かった~収穫です♡
ベトナム カンホアの塩 500g 5袋 2780円(楽天価格)
食塩相当量 85.82g
マグネシウム 780mg
カルシウム 620mg
カリウム 250mg
参考になれば幸いです。
(参考:sue’s page https://suemari.com/shopping/s201125.html)
(参考:ダイエットワネット https://dietoinette.jp/saltbath/)
(参考:CORELADY https://corelady.jp/ganen/)
(参考:Latus Kamakura https://ankorori.com/salt/)
(参考:ダイエット情報サロン http://www.i-katu2.com/dai/hou1-59.html)
(参考:元気になる食事 http://genkifood.net/)
(参考:ナトリウムと塩分の違いは? https://lowch.com/archives/5591)
(参考:VEGAN https://vegan-kosodate.jp/foods/salt)
(参考:楽食マガジン https://kakakunara.com/rakusyoku/ganen-dekikata/#i-11)
(参考:クリビー https://crypto-bee.jp/seasoning/salt/1151/)
(参考: https://supermarket.amiyazaki.biz/PopularDISHES/PopularMenu/rock_salt.html)