チョコレートダイエットなるものがあるのをご存知ですか?
チョコレートは重さに対するエネルギー量が高く、エネルギー不足のときにはチョコレートを食べるのが一番いいという知識を得ている私にとって、チョコレートダイエットというフレーズは信じがたいです。
ということで、いろいろなサイトを調べ、チョコレートダイエットについて分かったことをまとめました。
チョコレートの成分
チョコレートは、カカオ豆を細かくすりつぶした カカオマスに、 カカオマスから絞ったカカオバター、 砂糖、 粉乳などを加えて固めたものです。
カカオマスとカカオバターの合計含有率が、チョコレート中のカカオ含有率になるそうです。
カカオマスの栄養成分
カカオマスには、 食物繊維、 カカオポリフェノール、 ビタミン・ミネラル類、 テオブロミン、といった身体にいい成分が含まれています。
ダイエットに有効な作用を及ぼす成分をみていきます。
食物繊維
チョコレート100gに約3.9gの食物繊維が含まれています。
(お菓子の食物繊維総量ではポテトチップスに次いで第5位)
これは、えのきたけ、ニンニクの茎100gあたりの食物繊維と同じです。
(参考:簡単!栄養andカロリー計算の食物繊維総量
http://www.eiyoukeisan.com/calorie/nut_list/fiber.html)
食物繊維は腸内環境を整えてくれるため、余分な老廃物が排泄されます。
カカオポリフェノール
植物が自らを活性酸素による害から守るために作り出した色素や苦味の物質で、光合成によって作られる。
カカオポリフェノールは、赤ワインをはるかにしのぐ量のポリフェノールを含んでいます。
(表:明治 みんなの健康チョコライフ「5分で分かる効果 カカオポリフェノール・カカオプロテイン」 から抜粋
https://www.meiji.co.jp/chocohealthlife/efficacy/)
ポリフェノールは、脂肪を燃焼させて、脂肪の蓄積を抑える働きがあります。
苦いのが特徴なので、市販の甘いチョコレートは、ポリフェノールの苦みを感じないよう砂糖やミルクを加えたもの。
ポリフェノールだけだと、ダイエットに非常に良い成分なのです。
ビタミン・ミネラル
ビタミンEやナイアシンなどのビタミン類や、カカオはカルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛など多くのミネラルを含んでいます。
その中で、 亜鉛はダイエットに効果がある成分。
亜鉛は、レプチンというホルモンの分泌を促してくれます。
レプチンは肥満や体重増加の抑制をして、食欲や代謝の調整を行ってくれます。
テオブロミン
カカオに含まれる成分のなかで精神面をサポートするのがテオブロミン。
カフェインと同様の覚醒効果がありますが、カフェインよりも緩やかに作用します。
運動を継続するために必要な集中力や気力を高めたり、心をリラックスさせてくれます。
ミルクチョコレート100gに含まれるテオブロミンは約20mg。
コーヒー1杯には約100~150mgのカフェインが含まれています。
高カカオのチョコレートに含まれるテオブロミンは、ミルクチョコレートなどの約5倍も含まれ、コーヒーのカフェイン量に近くなります。
脂肪分のカカオバター
ダイエットの敵となる、カカオマスに含まれる脂肪分、カカオバター。
調べると、このカカオバターの主成分である ステアリン酸は、低カロリーで脂肪の吸収率も低い飽和脂肪酸という良質な脂肪だったのです!
体内に蓄積されにくく、体外に排出されやすいのです。
なるほど、ダイエットにチョコレートが結びついてきました。
チョコレートダイエットを成功させるためのルール
チョコレートは嗜好品だけれど、含まれる成分は体に良いということが分かりました。
ダイエットにチョコレートが結びついてはきましたが、チョコレートが高カロリー食品であることは事実。
チョコレートでダイエットするためのルールを調べました。
カカオ含有量70%以上のチョコレートを選ぶ
カカオ含有量が多ければ多いほどポリフェノール配合量が多くなり、糖質が減り、ダイエット食品になっていきます。
ただ、苦味が強くなっていきます。
試食をして、自分に合うチョコレートを選んで下さい。
ホワイトチョコレートは選ばない
一般的なチョコレートはカカオマス、カカオバター、砂糖、ミルクが主原料。
ホワイトチョコレートにはカカオマスが入っておらず、カカオバター、砂糖、ミルクが主原料。
カカオマスが入っていないので、カカオポリフェノールやテオブロミンはほとんど含まれていません。
チョコレートダイエットをするならホワイトチョコレートは避けてください。
1日30g程度(200kcal)を3回に分けて食べる
嗜好品の摂取カロリーは 1日200kcalを目安として考えています。
高カカオチョコレートはカロリーが高いため、1日30g程度。
種類により違いますが、数量にしてわずか6カケほどになります。
チョコレートには食物繊維が豊富に含まれており、食前に食べることで血糖値上昇とともに満腹中枢が刺激されます。
お腹が満たされるのに20分かかるため、食事の20分前に食べると ポリフェノール、食物繊維のW効果!
1日3回、食事の20分前にチョコレートを食べてください。
食事は1日3回しっかりとる
1日3回、栄養バランスの良い食事をする。
チョコレートはあくまで3食の食事の食べ過ぎを抑える補助的なものです。
まとめ
チョコレートは、嗜好品のなかでも体に良い栄養素が豊富に含まれています。
そのため、嗜好品の中ではチョコレートがダイエットに選ばれるのですね。
ただ、チョコレートはあくまで3食の食事の食べ過ぎを抑える補助的なもの。
1日3回しっかり食事を摂り、余ったカロリーが多ければ、チョコレートに充て、ダイエット中の精神をリラックスさせる。
ダイエット中はストレスがたまりやすいので、嗜好品を食べる行為が気持ちに余裕を与えてくれます。
自分に合うチョコレートを選んで、気持ちに余裕を作り、楽しみながらダイエットをしましょ♡